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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻10号

1970年10月発行

文献概要

特集 熱傷の早期治療 総説

熱傷の全身療法について

著者: 田中大平1 八木茂久1 橋本肇1 川島淳1

所属機関: 1東大分院外科

ページ範囲:P.1505 - P.1510

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 重症熱傷患者を扱う上で全療法は非常に重要であり,多くの問題点が残されているが,本文では主として輸液療法を論じ,その他の問題には簡単に触れたい.
 熱傷の重症度は体表面積に対する熱傷面積%,熱傷深度により決定されるが,年齢,受傷部位によつても違つてくる.Artz1)は重症,中等症,軽症の3種に分け,重症は,第II度熱傷30%以上,第III度熱傷10%以上,気道障害,顔面手足の第III度熱傷,骨折等の外傷を伴うもの等で,これらは総合病院での入院治療を要するものとし,中等症は,第II度熱傷15〜30%,第III度熱傷2〜10%で,入院加療を要するとし,それ以下を軽症として外来治療でも良いとした.一般に第II度熱傷面積と第III度熱傷面積の合計を熱傷面積とし,これを基準に輸液等を考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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