文献詳細
文献概要
特集 熱傷の早期治療 総説
熱傷の全身療法について
著者: 田中大平1 八木茂久1 橋本肇1 川島淳1
所属機関: 1東大分院外科
ページ範囲:P.1505 - P.1510
文献購入ページに移動熱傷の重症度は体表面積に対する熱傷面積%,熱傷深度により決定されるが,年齢,受傷部位によつても違つてくる.Artz1)は重症,中等症,軽症の3種に分け,重症は,第II度熱傷30%以上,第III度熱傷10%以上,気道障害,顔面手足の第III度熱傷,骨折等の外傷を伴うもの等で,これらは総合病院での入院治療を要するものとし,中等症は,第II度熱傷15〜30%,第III度熱傷2〜10%で,入院加療を要するとし,それ以下を軽症として外来治療でも良いとした.一般に第II度熱傷面積と第III度熱傷面積の合計を熱傷面積とし,これを基準に輸液等を考える.
掲載誌情報