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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻10号

1970年10月発行

文献概要

特集 熱傷の早期治療 各論

気道熱傷—火焔によるものを中心として

著者: 外山紘三1 大野満1 関口忠男1 福島弘毅1 柿田紀男1 八木義弘1 林周一1

所属機関: 1順天堂大学医学部胸部外科

ページ範囲:P.1541 - P.1543

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 気道熱傷は火焔にあおられたり,火災現場に閉じこめられたり,水蒸気などが噴出したりして皮膚に熱傷を負う時にしばしば火焔や水蒸気を吸入して合併し,処置をおこたると致命的になる.したがつて皮膚の熱傷を治療する場合にも念頭において欲しいものである.とくに顔面や頸部にII度以上の深い熱傷のあるときには気道熱傷の合併を疑つて処置をしたい.
 最近のように高度に密閉化された建築物内や,地下商店街などで火災が発生すると気道熱傷患者が増加することが予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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