文献詳細
文献概要
特集 熱傷の早期治療 各論
気道熱修—炭鉱爆発等を中心として
著者: 大浦武彦1
所属機関: 1北海道大学医学部形成外科
ページ範囲:P.1544 - P.1547
文献購入ページに移動 気道熱傷はCocuoanut-Groove大災害で注目されて以来,しばしば問題2)7)15)となつている.すなわら,A.W.Phillips12)13)14)は過去20年間の熱傷患者を各10年毎にまとめて統計的比較を行ない,後半の10年間においては死因第2位であるshock死が大幅に減少をみたにもかかわらず,死因第1位の気道熱傷は依然として第1位を占め,その数もほとんど変動を示さないことを指摘している.またその症状や治療法についてでも不明である点が多いので,今回われわれはその症状と気道熱傷の臨床についてのべたい.
掲載誌情報