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講座 連載・1
外科領域におけるアミノ酸輸液—1.アミノ酸輸液剤
著者: 早坂滉1 福井四郎1
所属機関: 1札幌医科大学第1外科
ページ範囲:P.1591 - P.1600
文献購入ページに移動緒言
手術前後の栄養管理,なかんづく術前における生体内蛋白代謝の改善は,外科領域において手術対象の拡大と手術成績の向上の上にいちじるしく貢献していることはいうまでもない.
手術侵襲前後における蛋白代謝の研究は古くからおこなわれている.まずElmann(1939)が主として窒素出納の面から研究し,ついでAlbane(1959),Man(1959)などをはじめとして多くの研究者は総アミノ酸窒素量と手術侵襲との関連性を追求し,その結果総アミノ酸窒素量は個体の侵襲反応を敏感に反映するとともに栄養状態とも密接な関係を有し,蛋白代謝の様態を知る上にもつともよい指標であると述べた.
手術前後の栄養管理,なかんづく術前における生体内蛋白代謝の改善は,外科領域において手術対象の拡大と手術成績の向上の上にいちじるしく貢献していることはいうまでもない.
手術侵襲前後における蛋白代謝の研究は古くからおこなわれている.まずElmann(1939)が主として窒素出納の面から研究し,ついでAlbane(1959),Man(1959)などをはじめとして多くの研究者は総アミノ酸窒素量と手術侵襲との関連性を追求し,その結果総アミノ酸窒素量は個体の侵襲反応を敏感に反映するとともに栄養状態とも密接な関係を有し,蛋白代謝の様態を知る上にもつともよい指標であると述べた.
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