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特集 手術と出血対策Ⅰ
脳動脈瘤手術における出血対策
著者: 都留美都雄1
所属機関: 1北海道大学医学部脳神経外科学教室
ページ範囲:P.183 - P.186
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脳の動脈瘤として手術の対象となるのは,いわゆる先天性動脈瘤と呼ばれるもので,先天的に動脈管に弱い部分があるか,あるいは胎生期に存在して出生後消失する運命にあつた動脈の痕跡が生後も残り,その様なものは発育も不充分で弱いので,長年月の間に動脈瘤が形成されるというようなわけで,動脈瘤の壁は非常に薄くなつており,非常に破裂し易いものである.従つて動脈瘤の手術を行なうに当つては,常にその破裂することを前提にして準備することが必要である.
脳の動脈瘤として手術の対象となるのは,いわゆる先天性動脈瘤と呼ばれるもので,先天的に動脈管に弱い部分があるか,あるいは胎生期に存在して出生後消失する運命にあつた動脈の痕跡が生後も残り,その様なものは発育も不充分で弱いので,長年月の間に動脈瘤が形成されるというようなわけで,動脈瘤の壁は非常に薄くなつており,非常に破裂し易いものである.従つて動脈瘤の手術を行なうに当つては,常にその破裂することを前提にして準備することが必要である.
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