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文献概要
特集 手術と出血対策Ⅰ
顔面・顎・口腔の出血
著者: 藤野博1 田代英雄1
所属機関: 1九州大学歯学部口腔外科学教室
ページ範囲:P.197 - P.200
文献購入ページに移動 顔面,特に顎・口腔領域の出血を中心にのべることにする.顔面では,眼・鼻に関連する出血も重要な意義をもつことはいうまでもないが,その専門書にゆずる.
顔面・顎・口腔領域は他の部位に比して比較的血行にとむ部位とされている.豊富な血液の供給をうけているために,手術創や外傷による損傷は比較的感染をおこしにくく,創傷治癒も早いが,一面,手術や外傷のさいには容易に多量の出血をきたしやすい.また顔面・顎・口腔の基盤は,複雑な形態をもつ顔面骨が多数結合して形成されており,それに伴つて血管の走行もこみいつている.
顔面・顎・口腔領域は他の部位に比して比較的血行にとむ部位とされている.豊富な血液の供給をうけているために,手術創や外傷による損傷は比較的感染をおこしにくく,創傷治癒も早いが,一面,手術や外傷のさいには容易に多量の出血をきたしやすい.また顔面・顎・口腔の基盤は,複雑な形態をもつ顔面骨が多数結合して形成されており,それに伴つて血管の走行もこみいつている.
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