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特集 手術と出血対策Ⅰ
肺手術における出血対策
著者: 鈴木千賀志1 助野忠義1
所属機関: 1東北大学医学部外科
ページ範囲:P.213 - P.219
文献購入ページに移動はじめに
今日では輸血,補液法がいちじるしく発達し,血液の入手も容易になつたとはいえ,手術中および手術後の出血量をいかにして少なくするかということは,外科医にとつては依然として重要な課題である.
とくに血管が主要な構成分をなしている肺の手術においては,肺門の処理にさいしてかなりの出血がみられるほか,肺手術の適応とされる肺結核をはじめ肺癌であれ,肺?胞症または気管支拡張症であれ,感染を伴うものが多いので,多少高度な胸膜癒着がみられるものが多いが,胸膜癒着剥離部から多かれ少なかれ出血がみられる.
今日では輸血,補液法がいちじるしく発達し,血液の入手も容易になつたとはいえ,手術中および手術後の出血量をいかにして少なくするかということは,外科医にとつては依然として重要な課題である.
とくに血管が主要な構成分をなしている肺の手術においては,肺門の処理にさいしてかなりの出血がみられるほか,肺手術の適応とされる肺結核をはじめ肺癌であれ,肺?胞症または気管支拡張症であれ,感染を伴うものが多いので,多少高度な胸膜癒着がみられるものが多いが,胸膜癒着剥離部から多かれ少なかれ出血がみられる.
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