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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻2号

1970年02月発行

文献概要

特集 手術と出血対策Ⅰ

心臓手術の出血対策

著者: 榊原仟1

所属機関: 1東京女子医科大学心臓血圧研究所

ページ範囲:P.221 - P.223

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Ⅰ.心臓手術の出血の特異性
 心臓からの出血は,ほかの外科手術の時にみられるような末梢動脈からの出血に較べて影響が強く,速やかに現われるので生命の危険が大きい.だからこの処置は急を要する.
 また心臓外科では人工心肺を用いるので血液凝固阻止剤を使用する.したがつて術後の出血傾向を招きやすい.術後の胸腔内出血は,呼吸を抑制し,心機能を低下させるので,病的心臓への影響は極めて大きく,術後死亡の重要な原因となつている.このような点からほかの手術に較べて心臓外科での出血対策が特に重要なのである.少しく詳しく記してみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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