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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻2号

1970年02月発行

文献概要

特集 手術と出血対策Ⅰ

大血管手術における出血対策

著者: 浅野献一1

所属機関: 1新潟大学医学部胸部外科

ページ範囲:P.241 - P.244

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はじめに
 大血管手術の成否は出血のコントロールにかかつているといつて過言でない.他の部位の手術と異なり,大血管,心臓手術では急速かつ大量の出血を来たす場合があり,直ちに致命的となることもあり,大出血—大量輸血—血液凝固障害—大出血という悪循環に陥る危険もある.術中の心停止で最も予後の不良な原因は大出血によるものである.
 止血法,出血対策は本来外科の基本的手技であり,また症例ごとあるいは部位ごとに相違もあつて,箇条書きに記述することは困難であるが,凡そ次のような事項について説明する.大血管手術の基本的手技,大出血に対する予防手技,大出血の止血手技,補助的手技などである.ここでは全身的に投与される止血剤の効果や,ショック対策などについては触れないこととする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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