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外科の焦点
甲状腺髄様癌
著者: 岡厚1 藤本吉秀1
所属機関: 1東京大学医学部第二外科
ページ範囲:P.299 - P.309
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甲状腺髄様癌は甲状腺に発生する癌のうちでは極めて特異的な位置を占めている,従来はその病理組織学的構造から未分化癌のうちに含められることが多かつたが,その予後が予想以上によいところから,Hazardら1)は1959年,これを一つの独立した疾患単位として,その臨床病理学的特徴を始めて明確に規定し,Medullary Carcinomaと名付けた.
その後,欧米ではWoolner2),Freeman3),Will-liams4),Ibanezら5)がそれぞれ多数例について検討し,髄様癌の臨床と病理について報告してきた.
甲状腺髄様癌は甲状腺に発生する癌のうちでは極めて特異的な位置を占めている,従来はその病理組織学的構造から未分化癌のうちに含められることが多かつたが,その予後が予想以上によいところから,Hazardら1)は1959年,これを一つの独立した疾患単位として,その臨床病理学的特徴を始めて明確に規定し,Medullary Carcinomaと名付けた.
その後,欧米ではWoolner2),Freeman3),Will-liams4),Ibanezら5)がそれぞれ多数例について検討し,髄様癌の臨床と病理について報告してきた.
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