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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻3号

1970年03月発行

特集 手術と出血対策Ⅱ

肝手術時の出血対策

著者: 菅原克彦1 大野博通1 白倉徹哉1

所属機関: 1東京大学医学部第一外科教室

ページ範囲:P.331 - P.336

文献概要

はじめに
 肝腫瘍,肝外傷は外科臨床上経験されることが多いが,いろいろの障害があるために他の消化器疾患に較べると成績がよくないことは事実である.多くの理由の一つに出血制禦の困難があり肝は血液の貯蔵所,スポンジなどの表現が用いられる程,肝の外科と出血は不離の関係にあつた.実験動物での分葉肝の切除は肝の病態,再生肥大,機能保持などに多くの知見をもたらした.肝区域の概念に基づく出血制禦の工夫や患者管理の進歩に支えられ,肝の外科はさらに研究されている.本稿では出血対策に焦点をおいてのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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