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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻3号

1970年03月発行

文献概要

特集 手術と出血対策Ⅱ

虫垂炎手術における出血対策

著者: 村上文夫1

所属機関: 1大阪大学医学部第二外科教室

ページ範囲:P.353 - P.358

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はじめに
 虫垂切除は,きわめて施行頻度の高い手術の1つであるが,ともすれば容易な手術として比較的初歩の外科医にゆだねられ,しかも小人数のスタッフにより昼夜を問わずおこなわれることが多い,という特色をもつている.しかしながら虫垂炎の病像はまことに多彩であつて,ときには初心者はおろか熟練者でも手を焼くような事態に遭遇することもあり,また術中術後における合併症の発生頻度が,想像するほど低率ではない.本稿では,虫垂炎手術時におこり得べき出血の防止ならびに止血対策について略述し,いささかなりとも少壮医家の御参考に供したいと思う.順序として,開腹・虫垂切除・閉腹という一連の操作の間に,出血の危険が顧慮される部分を指摘し,その防止あるいは止血対策について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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