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患者と私
癌は患者に知らせるべきではない—しかし時と場合によつては
著者: 室賀不二男1
所属機関: 1東京都立豊島病院
ページ範囲:P.406 - P.407
文献購入ページに移動 乏しい経験のもち主である私でも,長い年月には,医師として印象に残る場面にいく度か出あうものである.ことに患者が絶望的な癌に苦しみ,死に直面している場合に,これからお話しすることは,10年,20年あるいはもつともつと古い昔のことであり,いずれも私の尊敬する立派な方々である.その方々の苦しまれながら斗つていたその姿をお話をする非礼も,もし読者の皆さんにご参考になるならば,お許しを与えられるものと,あえて筆をとつた.
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