文献詳細
特集 心臓と血管の外科
綜説
文献概要
はじめに
手術治療は患者に,外科的侵襲をさらに加えての治療であるので,その侵襲度が,患者の状態に比べて大き過ぎても,また侵襲度は小さくても,状態がそれに耐えられない場合,いずれも結果的には手術は失敗であるので,術前検査により,患者の状態を十分把握することは,外科医にとつて手術術式の選択,手術手技の工夫に勝るとも劣らない程重要である.また術中,術後の管理も手術成績を向上せしめる上には忘れてはならない事柄である.
循環系疾患に限らず,いかなる分野においても手術を契機として突然発生する循環不全,それに伴う低酸素状態,あるいは呼吸不全による低酸素状態,続いて続発する循環不全など,心肺機能の極度の低下は,術中,術後の極めて重要な合併症である.
手術治療は患者に,外科的侵襲をさらに加えての治療であるので,その侵襲度が,患者の状態に比べて大き過ぎても,また侵襲度は小さくても,状態がそれに耐えられない場合,いずれも結果的には手術は失敗であるので,術前検査により,患者の状態を十分把握することは,外科医にとつて手術術式の選択,手術手技の工夫に勝るとも劣らない程重要である.また術中,術後の管理も手術成績を向上せしめる上には忘れてはならない事柄である.
循環系疾患に限らず,いかなる分野においても手術を契機として突然発生する循環不全,それに伴う低酸素状態,あるいは呼吸不全による低酸素状態,続いて続発する循環不全など,心肺機能の極度の低下は,術中,術後の極めて重要な合併症である.
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