文献詳細
特集 心臓と血管の外科
論説と症例
体外環環におけるanoxic arrest法ならびに人為心室細動法—とくに心筋代謝を中心として
著者: 正津晃1 山本弘1 野沢達郎1 勝本慶一郎1 井上正1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科教室
ページ範囲:P.504 - P.513
文献概要
人工心肺装置を用いて開心術を行なう場合,心内所見を詳細にしらべ確実な手術を行なうため,および空気塞栓防止のために,任意心拍停止,あるいは人為心室細動は必要不可欠の手段である.このため従来つぎのような方法が行なわれてきた.
(ⅰ)薬液注入法(クエン酸カリ1,2),アセチールコリン3)など)
(ⅱ)上行大動脈単純遮断法(anoxic arrest)――常温または低体温灌流
(ⅲ)冷却生食水により心表面より冷却4)
(ⅳ)選択的冷却冠灌流法5)
(ⅴ)人為心室細動法6,7)
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