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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻5号

1970年05月発行

文献概要

特集 外科領域における感染症

骨の感染症

著者: 桜田允也1

所属機関: 1済生会神奈川県病院整形外科

ページ範囲:P.681 - P.685

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はじめに
 骨の感染は大きく分けて血行感染あるいは隣接臓器より波及する急性,慢性骨髄炎と,骨折に合併した骨の感染に分けられる.前者は後者に比すればその頻度は高くはないが交通の発達や産業の近代化に伴い骨の損傷は次第に増加しつつあり,と同時に内固定材料や抗生物質の進歩,全身管理の進歩と共に骨折に対し観血的に整復固定される機会が多くなつて来た.しかるに骨は他臓器に比し感染し易く,一旦感染すれば治癒し難く,治療に長期間を要し,骨折に合併すれば癒合は著しく遷延し,仮関節となる危険も大きく,機能的予後も不良となる.その為骨折の治療に際して感染の予防とその治療には特に考慮を払わねばならない.ここでは骨折に合併した感染を中心に述べる.骨折に合併する感染は開放骨折における創から感染する場合と観血的に整復固定を行なつて感染する場合とある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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