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講座 連載・1
消化器疾患の手術—A.術前の管理
著者: 川俣建二1
所属機関: 1元順天堂大学外科
ページ範囲:P.727 - P.733
文献購入ページに移動 手術の成績を向上させるためには,まず完全な手術をすることである.今日のように手術の適応が拡大してきて,胃癌の拡大根治手術や,膵頭切除術などの大きな手術が行なわれるようになると,手術時間とか,出血量とかの点でも手術侵襲も大であるし,また時にはpoor riskのものや,老人の手術をする機会が増えて来たことなどあり,手術はうまくいつたが,あとが思わしくないというのでは感心しないのである.これは全て合併症の発生によるものであるから,合併症のおこらないような対策をたてることが大切であることになる.
消化器疾患では,幽門狭窄などで,食餌の摂取ができなかつたりして,低蛋白血症とか,貧血とか,あるいは脱水とかの状態に陥つているものが少なくないのである.このような悪い状態をできるだけ早く改善して,最良の条件のもとに手術をすることが望ましいわけである.
消化器疾患では,幽門狭窄などで,食餌の摂取ができなかつたりして,低蛋白血症とか,貧血とか,あるいは脱水とかの状態に陥つているものが少なくないのである.このような悪い状態をできるだけ早く改善して,最良の条件のもとに手術をすることが望ましいわけである.
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