icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻6号

1970年06月発行

論説

腸管重複症—自験例2例と本邦の統計的観察

著者: 池田恵一1 大神浩1 中原国広1

所属機関: 1九州大学第二外科

ページ範囲:P.833 - P.839

文献概要

 腸管重複症(消化管重複症)(Duplication of alimentary tract)とは,Ladd & Gross1)の提唱に従い,従来,腸管嚢腫enterogenous cyst, ileum duplex, jejunal duplex,胸腔内胃嚢腫等と呼び馴らされていた一連の疾患の総称であり,いずれも,小腸では腸間膜付着側に発生し(胸腔内では,後縦隔,胃では大彎側,直腸では背側),消化管と密に接して,内面では消化管粘膜で被われ,その壁には平滑筋層を有している.
 私共は,回盲部および小腸にそれぞれ発生した腸管重複症の2例を経験したので,従来の本邦報告例を統計的に観察し,いささか考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら