icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻7号

1970年07月発行

特集 腫瘍の病理と臨床

論説と症例

左側内包付近に原発し感覚性失語症を呈した異所性のう胞性松果体腫の1手術例

著者: 古和田正悦1 田中輝彦1 三浦玄太郎1

所属機関: 1東北大学医学部第二外科教室

ページ範囲:P.945 - P.952

文献概要

 鈴木等による本邦の集計1)によれば,異所性松果体腫は,松果体腫瘍の約10.7%を占めるといわれるが,その大半は脳室壁をビマン性に浸潤するものや,第3脳室底を中心に視神経交叉部,漏斗部や視床下部に拡がつたものであり,大脳皮質内や視床に限局して見出された例は極めて少数である.最近われわれは,右片麻痺を初発症状とし,約3年後に脳圧亢進症状と感覚性失語症が出現し,開頭手術で左側内包に原発し,主として外側に向かつて発育した異所性のう胞性松果体腫と判明した症例を経験したので,本邦における昭和20年以降に報告された異所性松果体腫,特にのう胞を形成した症例の文献を捗覧し報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら