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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻7号

1970年07月発行

文献概要

特集 腫瘍の病理と臨床 論説と症例

空腸への多発性転移と思われる結腸癌の1例

著者: 徳長雄幸1 田中忠良1 渡辺浩策1 根木逸郎1 杉省二2

所属機関: 1宇部興産中央病院外科 2山口大学医学部麻酔科

ページ範囲:P.1025 - P.1029

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 最近,結腸癌の疑いで開腹したところ,盲腸から上行結腸にかけての腫瘤のほかに,空腸に限局して,しかもskip lesionを呈して12個の輪状狭窄型の腫瘤のあつた症例を経験した.
 臨床像からは,結腸癌のそれが原発巣で,空腸の腫瘤は多発性であるというところから転移巣ではないかと考えられた.しかし,結腸癌の遠隔転移は肝臓が多く,小腸しかも空腸に限局した転移という点は解せないのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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