文献詳細
特集 腫瘍の病理と臨床
論説と症例
文献概要
はじめに
腹部良性腫瘍のなかで腸間嚢腫の占める割合はきわめて小さく,大綱嚢腫,後腹膜嚢腫はさらに珍しい疾患である.
1507年フロレンスの解剖学者Benevieni1)が剖検例で腸間膜嚢腫の1例を"anatomic curiosities"と評して紹介して以来,腸間膜嚢腫の報告は現在まで700例に充たずFlynn2)は腹部腫瘍の中で最も稀な疾患であるといつている.
腹部良性腫瘍のなかで腸間嚢腫の占める割合はきわめて小さく,大綱嚢腫,後腹膜嚢腫はさらに珍しい疾患である.
1507年フロレンスの解剖学者Benevieni1)が剖検例で腸間膜嚢腫の1例を"anatomic curiosities"と評して紹介して以来,腸間膜嚢腫の報告は現在まで700例に充たずFlynn2)は腹部腫瘍の中で最も稀な疾患であるといつている.
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