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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻7号

1970年07月発行

特集 腫瘍の病理と臨床

論説と症例

若年者における交感神経芽細胞腫の1例

著者: 黒川健甫1 神野哲夫1 鈴木卓二1 田中建彦1

所属機関: 1伊勢崎病院外科

ページ範囲:P.1121 - P.1124

文献概要

はじめに
 交感神経芽細胞腫の大多数は,乳幼児の副腎髄質或は交感神経節より発生し1),しばしば腹腔内諸臓器,特に肝,リンパ節,骨に早期に広汎な転移をきたす極めて予後不良の悪性腫瘍で,その原発巣と主たる転移巣の分布状態よりPepper2)型とHutchson3)型に分類されている.わが国においても藤吉4)(1909)以来,現在まで約100例の報告があるが,われわれは最近Pepper, Hutchson混合型と考えられる15歳男子の交感神経芽細胞腫の1例を経験したので,その概略を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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