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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻8号

1970年08月発行

特集 縫合糸の問題点

縫合糸の滅菌法

著者: 藤岡一郎1

所属機関: 1日本病院設備協会

ページ範囲:P.1205 - P.1210

文献概要

いとぐち
 忌むべき術創感染の一つとして,縫合糸に起因する感染症が挙げられている1,2,3).別の稿で筆者が問題を提起4,5)したように,縫合糸が感染(化膿)を起こす可能性は,その品質と滅菌・消毒法および取扱いの方法に密接な関係を有する.
 縫合糸を滅菌または消毒するために,従来,種々の苦心が払われているが6,7),わが国の病院では未だ統一的な決め手が持たれていない.特に注目すべきことは一般に,諸外国においては編み糸を用いて蒸気滅菌が実行され,わが国の多数の病院では撚り糸が用いられ煮沸消毒で済まされていることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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