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論説
食道胃接合部機能よりみた特発性食道拡張症に対するHeller氏手術切開線の範囲について
著者: 平島毅1 佐々木守1
所属機関: 1千葉大学医学部佐藤外科
ページ範囲:P.1221 - P.1226
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特発性食道拡張症は機能的な食道の食物通過障害を主訴とする疾患で,その病因はまだ不明である.従つて良性の食道疾患ではもつとも多いにもかかわらず,その治療法は確立されていない現状にある.現在内科的療法には殆ど希望はもてず,主として外科的療法が行なわれているが,これにも種々の術式があり,各々の術式に一長一短があり決定的なものはない.中でもHeller氏法は手術が安全で簡単なことより広く好んで行なわれている術式である.過去22年間に教室で172例に各種の術式を行ない,そのうち20例にHeller氏法を行なつた.これらについて術前術後の食道内圧検査および遠隔成績より筋切開の範囲を検討したので報告する.
特発性食道拡張症は機能的な食道の食物通過障害を主訴とする疾患で,その病因はまだ不明である.従つて良性の食道疾患ではもつとも多いにもかかわらず,その治療法は確立されていない現状にある.現在内科的療法には殆ど希望はもてず,主として外科的療法が行なわれているが,これにも種々の術式があり,各々の術式に一長一短があり決定的なものはない.中でもHeller氏法は手術が安全で簡単なことより広く好んで行なわれている術式である.過去22年間に教室で172例に各種の術式を行ない,そのうち20例にHeller氏法を行なつた.これらについて術前術後の食道内圧検査および遠隔成績より筋切開の範囲を検討したので報告する.
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