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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻8号

1970年08月発行

症例

石灰化慢性硬膜下血腫の特異な1症例

著者: 木下和夫123

所属機関: 1九州中央病院脳神経外科 2九州大学医学部脳研外科 3現:熊本大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.1267 - P.1272

文献概要

はじめに
 硬膜下血腫が吸収されず長期間頭蓋内にある場合骨化または石灰化することは稀ではあるがよく知られている.しかしそれらの症例報告には急性硬膜下血腫が完全に吸収されず,石灰化,骨化を示した症例と思われるものも多い.このような例の多くは板状のもので,慢性硬膜下血腫の嚢腫被膜の石灰化症例は少ない.著者は約20年にわたる経過を有し,頭蓋骨の変形と,被膜の広範な石灰化を伴ない,内容には赤血球を多数含有するという特異な?腫性慢性硬膜下血腫の症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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