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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻9号

1970年09月発行

文献概要

外国文献

狂犬病,他

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所属機関:

ページ範囲:P.1405 - P.1405

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 rabiesでmyocarditis合併というのはRoss(New Engl. J. Med. 266:1087, 1962)の1例報告あり,rabiesビールス直接の炎症と解された.英国では最近2例のrabies患者発生,Cheethamら(Lancet, 1:921,1970)が精査,2例にmyocarditisをみとめた.①39婦人パキスタンで犬に咬まれ本国帰還後,その犬が狂犬病死したというので,20日後,抗ワクチンを注射,18日治療で右脚・背部強直,顎関節脱臼,20日目にhy-drophobia,角膜反射亢進,発熱,心拍130で死.剖検はrabies特有であつたがmyocard,pericard,endocardに炎症あり,パラフィン標本ではビールスを螢光法で証明できない.②46インド人,在英3カ月,犬に咬まれて3カ月後に英国にきたというから潜伏期長く,antirabies vaccine 6日で症状でる.心拍140,血圧150/110から80/40に低下,23時間で死亡.脳変化はhippocampus,大脳皮質,小脳PurkinjeにLyssa,Negri小体を見るなど成書のごとくだが,やはり心筋炎が著明であつた.血圧低下はそれを心語るだろう.本症末期症状として原因不明(ビールス直接らしくない)の心筋炎がおこるものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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