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文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻9号

1970年09月発行

文献概要

論説

腎移植患者に併発したクリプトコッカス髄膜炎とその治療経過について

著者: 横山健郎1 花岡建夫1 岡村隆夫1 小越章平1 木内政寛1 岩崎洋治1 植村研一1 小林章男2

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科 2千葉大学付属病院中央検査部

ページ範囲:P.1421 - P.1426

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はじめに
 腎移植患者が乗り超えなければならない合併症は多岐にわたつている.なかでも感染症は移植免疫とからみ合い,移植後の全期間を通じてつきまとうやつかいな問題である.
 私どもの腎移植症例は,生体腎移植および死体腎移植あわせて16例を算えるにいたつたが,これらの症例のうち生体腎移植症例No.LD2は移植術後1年11ヵ月にクリプトコッカスによる髄膜炎を併発した.幸いAmp—hotericin B 3860mgを7ヵ月間にわたつて投与することによつて治癒させることができた.この症例の治療経験を報告し諸家の御参考に供すると同時に御批判を頂ければ幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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