icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科25巻9号

1970年09月発行

文献概要

論説

早期胃癌再発例の検討

著者: 新井松雄1 石井良治1 大槻道夫1 比企能樹1 古谷健二1 沢野芳郎1 藤山実1 吉野肇一1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室

ページ範囲:P.1429 - P.1432

文献購入ページに移動
 癌が胃粘膜内または胃粘膜下層に限定している早期胃癌は,診断法の進歩と一般の集団検診等の関心が高まつてきたこと等により,発見される機会が多くなり,胃癌としての根治治癒率も大きく向上してきた.
 一方癌が粘膜内,粘膜下層内に限局する胃癌にもリンパ節転移を伴なうものが観察され,再発を認められる例もあり,必ずしも100%の治癒率をみない.われわれの教室でも(昭和39年〜昭和42年)44例の早期胃癌例を経験したが,今までに興味ある経過を辿つた早期胃癌再発例3例について,そのリンパ節転移,脈管侵襲,深達度,異型度その他の点より検討を加えて,再発の機序を解析し,合せて早期胃癌の手術々式,経過,遠隔についても考按を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?