icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻1号

1971年01月発行

特集 これからの外科

癌の免疫療法の可能性

著者: 石橋幸雄1

所属機関: 1東京大学医科学研究所外科

ページ範囲:P.87 - P.92

文献概要

はじめに
 癌に対する免疫療法は可能か,という設問をしてみた場合,それは実に古くからとりあげられていたものであり,その実証と称するものにはいくつかのおとし穴のあつたことにふれることのほうが,まず自然のようである.
 癌研究の根本的問題は,癌細胞が癌の予防や治療につながる何らかの特徴をもつているかどうかということであろう.これに対して,いろいろのアプローチがあり得るが,1950年代にはじまる近代腫瘍免疫学は,かかる特徴の一つが,癌の特異抗原(抗移植抗原—TSTA)の形で代表されることを確実に示したといつてよかろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら