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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻10号

1971年10月発行

カラーグラフ 外傷シリーズ・10

顔面外傷の臨床

Ⅲ.顔面骨骨折—下顎骨・上顎骨骨折

著者: 原科孝雄1 礒良輔1 田嶋定夫2

所属機関: 1神奈川県交通救急センター・済生会神奈川県病院外科 2慶大形成外科

ページ範囲:P.1538 - P.1549

文献概要

 今回は顔面外傷シリーズ最終回として顔面骨折のうち下顎骨骨折,上顎骨骨折の症例を紹介する.両者の治療にあたってもつとも重要なことは正常咬合の再現にあることはもちろんである.下顎骨骨折の手術は比較的たやすくできるので専門的知識なしに安易に行なわれ,のちに不正咬合などの後遺症に悩まされる例も少なくない.上顎骨骨折はその診断,治療法がこのような救急患者を扱う第一線病院で良く知られておらず,とくに強力な外力により生ずる上顎骨骨折は脳神経外科的症状を伴うことが多く,その適切な治療が不当に遅らされる例もままある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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