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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻10号

1971年10月発行

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外国文献

破傷風,他

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ページ範囲:P.1631 - P.1631

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 破傷風毒素(T.T.)はinhibitory synapsesに,CNS全般を通じひろく急速に作用するといわれる,T.T.はCNSのsynaptic membraneに結合し,脊髄ではde-ndriteの変化が最も著しい.Illis(Lancet,1:826,1971)は1958〜1969年間入院45のT(7例死,1例は頭部外傷症状の故除外)をfollow upしたが,12例は国外に去り調査できなかつた.結局25(♂16,♀9)例を展望10〜20歳9例,50〜70歳8例,T回復後3m〜11y,5〜9月に多い.まずirritability,memory disturbanceは回復後も5例(20%)残つたが,それは高度であつた.sleep disturbanceは6例(24%),このうち4例は1年,1例は2年,1例は3年つづいた,fits,myoclonusは各々5例,fits,myo合併2例.myoは左右対称的,多くは上肢.fitsは全く意識を失い卒倒30秒〜4分.fitsは6m〜12mまでつづいた.myoも6〜12m.Sphincter disturbanceは男になく女2例排尿開始がおくれた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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