icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻10号

1971年10月発行

症例

腸管の非上皮性悪性腫瘍の2例—消化管非上皮性腫瘍の統計的観察

著者: 山際裕史12 稲守重治3 大西武司3 竹内藤吉3

所属機関: 1三重県立大学医学部病理学教室 2三重県立大学医学部中検病理 3伊勢市立総合病院外科

ページ範囲:P.1647 - P.1652

文献概要

はじめに
 消化管に発生する腫瘍の大半は上皮性のものであり,非上皮性のものはいずれの部分においても比較的まれである.腫瘍は組織源となるものがあれば,いかなる部分からでも発生し得るにもかかわらず,臓器,組織によつて,その発生頻度を著しく異にする.消化管では,平滑筋由来のものがその大半(非上皮性腫瘍の)を占め,リンパ節由来のものがこれにつぎ,結合織,脂肪織由来のものがこれにつぐ.しかしながら,これら各腫瘍にあつても,部位によつて,その頻度がかなり異なる.腸管では,非上皮性腫瘍は小腸末端部に,上皮性腫瘍は大腸に多いという傾向がある.
 本稿では,消化管の非上皮性腫瘍の統計的観察と,とくに腸管の非上皮性悪性腫瘍についての若干の考察を加えることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら