文献詳細
特集 小児外科の焦点
ヒルシュスプルング氏病—誌上シンポジウム
文献概要
はじめに
ヒルシュスプルング氏病の根治術はSwenson法1)をはじめ数多くの変法,改良法が発表せられているが2-5),いずれの術式でも多少のagangliaは残るものである.最近,内括約筋の一部切除がこれらの術式に併用されているが,これは肛門管の収縮機能を減弱させ,ganglionic colonからの排便推進力をaperistalticな残存直腸の機能的閉塞に打ちかたせるためと考えられる.
すなわち,正常のinnervationがある結腸の排便推進力がshort aperistaltic(aganglionic)seg-mentのresidual functional obstructionに打ちかてば排便があるわけで,このためにはremnant aganglionic rectumが短かいほど有利と考えられているが(註1参考),内括約筋反射の異常(肛門管のachalasia)を取り除いて,propulsion-acha-lasia balanceを打破しておくこともまた重要と思われる.
ヒルシュスプルング氏病の根治術はSwenson法1)をはじめ数多くの変法,改良法が発表せられているが2-5),いずれの術式でも多少のagangliaは残るものである.最近,内括約筋の一部切除がこれらの術式に併用されているが,これは肛門管の収縮機能を減弱させ,ganglionic colonからの排便推進力をaperistalticな残存直腸の機能的閉塞に打ちかたせるためと考えられる.
すなわち,正常のinnervationがある結腸の排便推進力がshort aperistaltic(aganglionic)seg-mentのresidual functional obstructionに打ちかてば排便があるわけで,このためにはremnant aganglionic rectumが短かいほど有利と考えられているが(註1参考),内括約筋反射の異常(肛門管のachalasia)を取り除いて,propulsion-acha-lasia balanceを打破しておくこともまた重要と思われる.
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