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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻11号

1971年11月発行

特集 小児外科の焦点

ヒルシュスプルング氏病—誌上シンポジウム

ヒルシュスプルング病の手術—私はこうやつている

著者: 矢野博道1

所属機関: 1久留米大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1723 - P.1730

文献概要

はじめに
 ヒルシュスプルング氏病の根治術はSwenson法1)をはじめ数多くの変法,改良法が発表せられているが2-5),いずれの術式でも多少のagangliaは残るものである.最近,内括約筋の一部切除がこれらの術式に併用されているが,これは肛門管の収縮機能を減弱させ,ganglionic colonからの排便推進力をaperistalticな残存直腸の機能的閉塞に打ちかたせるためと考えられる.
 すなわち,正常のinnervationがある結腸の排便推進力がshort aperistaltic(aganglionic)seg-mentのresidual functional obstructionに打ちかてば排便があるわけで,このためにはremnant aganglionic rectumが短かいほど有利と考えられているが(註1参考),内括約筋反射の異常(肛門管のachalasia)を取り除いて,propulsion-acha-lasia balanceを打破しておくこともまた重要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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