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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻11号

1971年11月発行

文献概要

海外だより

ヨーロッパにおけるHirschsprung病治療の動向

著者: 木村茂1

所属機関: 1岩手医科大学小児外科

ページ範囲:P.1762 - P.1764

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はじめに
 "SwensonはSwenson術式に,Duhamelは彼の方法に,Soaveもまた彼の方法に一応満足しているのではなかろうか.私も私の術式による結果にほぼ満足している".Rehbeinはこのように話していたが,昨年4月より西ドイツに留学し,その間,西欧諸国と帰途アメリカをたずね,Rehbein,Ehrenpreis,Max Grob,Pellerin,Swenson,FisherおよびBillなど小児外科の先達,特に先天性巨大結腸症の治療に大きく貢献した人々の手術をみたり,懇談したり,その他Rickham,Nixon,Mauritzen,Ekesparre,Haβeなど現在西欧の小児外科の指導的立場にある人々との話しからも,はじめに述べたRehbeinの言葉の妥当なことが理解できた.
 1年間Rehbeinのもとで小児外科臨床の指導を受け,その間,胆道閉鎖に対する私の手術成功のため,イギリス,オランダ,デンマークおよびドイツ各地の小児外科医から手術に招かれ,さらに国際学会出席の際その他の西欧各国をたずね,帰途もアメリカを廻つて,各国の小児外科医と懇談したり手術を見学する機会を得たので,先天性巨大結腸症に対する西欧およびアメリカでの研究の動向を,紙数の都合もあり,おもに手術に限つて述べてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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