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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻12号

1971年12月発行

文献概要

特集 胃癌根治手術の問題点 Ⅱ.胃癌拡大根治手術の限界について

全身状態からみた手術禁忌を中心に

著者: 石川浩一1 草間悟1 玉熊正悦1 古山米一1 野村和成1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1869 - P.1873

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はじめに
 外科的疾患の治療において手術を行なうべきか否か,また手術を行なうときにはどの程度の手術を行なうべきかは,治療の対象となる疾患に対する手術の適応と,その疾患をもつている患者における手術の禁忘という,2つの相反する立場のバランスの上にたつているということができる.胃癌の根治をめざして手術範囲が拡大されつつあるにもかかわらず,胃癌の手術によつて直接死亡する症例がきわめて少なくなつていることはよろこびにたえないが,今日でもなお胃切除術後の合併症によつて死亡するものが絶無でないことは事実である.
 わたくしたちは東京大学第1外科において手術された胃癌患者における重篤な術後合併症および術後死亡に検討を加え,われわれの方針を反省し,胃癌根治の禁忌について論じたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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