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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻2号

1971年02月発行

文献概要

特集 緊急手術後の合併症・Ⅰ

消化管出血による緊急手術後の再出血

著者: 星野喜久1 山本修三1 丸山圭一1

所属機関: 1慶応塾義大学医学部外科

ページ範囲:P.273 - P.280

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はじめに
 消化管出血で臨床医がしばしば遭遇し,その判断と処置が問題となるのは主に上部消化管の大量出血であるので,以下これを中心に述べたい.このような上部消化管の大量出血に対しては短時間に適切な診断と適切な処置を必要とするが,判断を誤つて不幸な転帰になつた症例,あるいは,悲観的と思われた症例が決断と迅速な手術で救命し得た場合など,種々の経験を有する外科医が多いと思う.しかしこのような症例に緊急手術を行なつたが,さらに手術後,再び大量の出血をきたすような症例に遭遇することもあると思われる.著者も過去に2例経験しているので紹介し,上部消化管の大量出血例の手術に対する私見を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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