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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻3号

1971年03月発行

文献概要

外科の焦点

上部消化管吻合部における遺残縫合糸の問題—内視鏡的立場から

著者: 遠藤光夫1 中山恒明1 矢沢知海1 羽生富士夫1 鈴木茂1 中村光司1 山田和毅1

所属機関: 1東京女子医大消化器病センター外科

ページ範囲:P.391 - P.399

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はじめに
 内視鏡器械の進歩により手術術後の場合にも積極的に内視鏡検査を行なうことができるようになつて,種々の問題点も明らかにされてきた.従来,胃切除術後の残胃については,吻合部潰瘍,残胃胃炎,遺残縫合材料など,経時的な変化も含めて種々報告されている.また,食道再建術後の吻合部附近の内視鏡所見についても,X線検査で知りうる以上に多くの変化のあることを知り,とくに術後逆流性食道炎の消長,術後再発の早期の診断には内視鏡検査がより有用であることを報告してきた.今回は食道及び胃でしめされる上部消化管再建術後の吻合部において,特に外科的に関心のある遺残縫合糸について主に内視鏡的所見より,2,3の検討を加えてみるつもりである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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