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論説
小範囲胃切除症例の検討
著者: 榊原幸雄1 松村長生1 櫛田俊明1 蔵本守雄1 渡辺英生1 原田隆浩1 谷本邦彦1 河東極1 平野宇一1 橋本常世1 西島早見1 田北周平1
所属機関: 1徳島大学医学部第一外科
ページ範囲:P.511 - P.521
文献購入ページに移動消化性潰瘍の外科的治療において,その術式を選択するにあたつては,胃液分泌相と潰瘍の発生部位が重要な因子となることは論をまたない.しかし,従来,わが国においては胃潰瘍も十二指腸潰瘍も二者択一的に取り扱われてきたきらいがあり,術式としても,いわゆる広範囲胃切除方式が一律に行なわれてきた.
欧米では消化性潰瘍,特に十二指腸潰瘍に対しては胃液分泌機構を基準とする術式が,すでに広く行なわれており,20有余年の歳月を経た現在,かかる術式を評価し得る時期がきたと思われる.
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