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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻3号

1971年03月発行

症例

回腸ならびに回盲部に併存した非特異性慢性炎症性腫瘤(慢性型Crohn病)の1例

著者: 川崎茂喜1 小出来一博1 黒沢孝夫1 長島金二1 今泉明1 東紳太郎1 清家矩彦1 乾道夫2

所属機関: 1賛育会病院外科 2賛育会病院病理

ページ範囲:P.523 - P.528

文献概要

はじめに
 回盲部に腫瘤を形成する疾患は癌腫,結核をはじめとして古くから回腸末端に限局性の腫瘤形成を特徴とする非特異性慢性炎症性疾患のあることが知られており,Crohnら1)はこれをはじめRegional ileitisと報告して以来,衆目の集まるところとなったが,回腸末端に限らず消化管のすべての部位に発生することは,その後Harris2),Colpら3)が報告して以来広く認められている事実である.
 従来,本疾患の成因,病態に関する知見は発生が稀であるためもあり,その定義すら極めて不明であり,一連の境界疾患との同,不同等分類も確立されていない現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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