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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻4号

1971年04月発行

文献概要

特集 外科とくすり—副作用と適正な使用法

抗生物質の外科的疾患への使用法—副作用を中心に

著者: 石引久弥1

所属機関: 1

ページ範囲:P.553 - P.563

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 細菌性感染症の治療に抗生物質を使おうとする場合,当然ながらどの薬剤を,どのくらい,どのように投与するか,具体的に決めなければならない.起炎菌の細菌学的検査成績,特に薬剤感受性検査がすべての鍵であるような印象を与えているが,いろいろの未解決な問題が残されている.実際,薬剤の選択一つでも,続々と市販される新しい製剤と無数ともいえる市販名の内容を理解して,合理的に選択することは,やさしくはない.いうまでもなく感染症の治療では生体—細菌—薬剤の3つの因子を考慮しなければならないが,外科領域では手術に関連した生体側の不利な条件は,治療上の障害,制約を増加させている.
 このような観点から,以下に外科領域の抗生物質療法の基本方針とその問題点にふれ,さらに副作用の面からみた多くの抗生物質の使いかたを述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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