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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻4号

1971年04月発行

特集 外科とくすり—副作用と適正な使用法

外科におけるホルモン療法

著者: 斉藤純夫1

所属機関: 1東京大学医学部第二外科教室

ページ範囲:P.581 - P.591

文献概要

 外科で日常使用されるホルモン剤の適応は手術に伴う生体変化に対応する場合と,手術前あるいは手術後の診断および治療に対する場合とに大別される.術中ショックに対する副腎皮質ステロイド,髄質ホルモンや,バセドウ病の術直後に対する副腎皮質ステロイド,甲状腺ホルモン,および副腎別除に伴う置換療法としての副腎皮質ステロイドの使用などは前者に相当する.一方,副腎皮質疾患の術前検査としてACTH刺激試験あるいはデキサメサゾン抑制試験,膵切除後のインスリン治療などの特異的使用や,抗炎症,解熱,抗ショック,蛋白同化などを目的とした一般的使用がある1)
 上記の諸目的のために使用されるホルモン剤は数多いが,現在最も広く使用されているのは副腎皮質ステロイドホルモンであるので,本文ではこれを中心にして外科臨床におけるホルモン療法の実際を,適応および副作用など使用上の注意を含めて述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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