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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻5号

1971年05月発行

特集 手術とその根拠・Ⅰ

先天性心疾患の手術とその根拠

著者: 新井達太1

所属機関: 1東京女子医科大学心臓血圧研究所外科

ページ範囲:P.743 - P.750

文献概要

はじめに
 心臓は左右の二系統のポンプから成り立つている.一つは体全体に血液を送り出す,いわゆる体循環系(大循環)のポンプと,一つは肺に血液を送り出す肺循環系(小循環)のポンプである.
 正常の心臓では,この2つのポンプに入る血液と,出る血液が常に等しくなつている.すなわち,肺で酸素化された動脈血が大動脈から全身に送り出される量と,全身を循環して還つてきた静脈血が肺に送り出される血液量は等しくなければならない.このためには1)血液の流れる方向が一定の方向に一方通行で,しかも,2)その通路には狭窄などの障害物があつてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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