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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻5号

1971年05月発行

文献概要

トピックス

最近のAchalasiaの手術の動向

著者: 有森正樹12

所属機関: 1慶大外科 2財団法人慶応がんセンター

ページ範囲:P.780 - P.781

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 Achalasiaは1967年にThomas Willisがはじめて臨床的に記載した疾患で,比較的古くから知られており,特発性食道拡張症ともいわれ,噴門痙攣症ともいわれてきた食道の疾患である.病理学的には食道のAuerbach神経叢の変性が見られ,その生理的病像は食道の第1次蠕動波の欠除と嚥下による食道胃接合部の弛緩不全であることは広く知られている.
 その治療法については現在まで第一次蠕動波を回復し,食道胃接合部の機能を改善しうる根治的な治療は知られていない.したがつてAcha-lasiaの手術は上からの食物の通過を良くし,胃内容の逆流を防ぐという姑息的な,バランスの上になつた治療法しかなく.拡張術と手術療法が現在まで工夫されてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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