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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻6号

1971年06月発行

特集 手術とその根拠・Ⅱ

膵臓の手術とその根拠—とくに膵炎の手術について

著者: 佐藤寿雄1 斉藤洋一1

所属機関: 1東北大学医学部第一外科

ページ範囲:P.915 - P.921

文献概要

はじめに
 急性膵炎治療の歴史的変遷をふり返つてみると,1927〜1933年には早期手術が是認され,1933〜1938年には早期手術が否定されていた.しかし1938年のNordmannの報告以後は絶対的保存療法の治療方針がとられ,これがごく最近まで広く容認されてきた.しかし,近年,外科治療学の進歩により,積極的開腹をすすめるものもみられるようになつた.そして最近では,本症がどのような時期に手術の対象となるのか,あるいはまた,手術を行なう場合には,どのような術式を選択すべきかなどの点が論議の中心となつている.一方,慢性膵炎についてみると,わが国でも近年外科医を訪れるような重症慢性膵炎が増加してきて,種々の外科的療法が試みられるようになつた.今回,著者らは自験例をもととして,これら膵炎の手術適応に関する2,3の問題点について触れてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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