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症例
乳児気管支性巨大肺嚢胞症の1治験例
著者: 浜野哲男1 松山陸奥彦1 川端真1 熱田友義1 山中啓明1 井上舜友1 渡辺正二1 松倉裕美1 豊口昭夫2 藤田繁2 萬谷俊2 寺島慶典2
所属機関: 1市立釧路総合病院外科 2市立釧路総合病院小児科
ページ範囲:P.1001 - P.1005
文献購入ページに移動肺嚢胞症は1938年Nichlaus Fontanausの剖検報告が最初とされている.その後多数の報告がみられるに至つたが,本疾患の成因および形態から種々の分類法が提案されており,現在なおその概念に統一を欠く点がみられる.
肺嚢胞症は比較的多い疾患とされているが,とくに新生児,乳児にみられる肺嚢胞症の中で,congenital cystic adenomatoid malformation(CCAM)やballooningする嚢胞は,重篤な心肺障害をきたし,放置すれば予後がきわめて不良なことから緊急手術の対象とされている.
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