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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻8号

1971年08月発行

特集 今日の外傷—外傷患者の初診と初療

EDITORIAL

明日の外傷治療への指針

著者: 斉藤淏1

所属機関: 1日本医科大学・第二外科

ページ範囲:P.1171 - P.1172

文献概要

 交通事故による外傷は多い.1970年代の救急治療を代表するものである.その内容は複雑であり多くの重症を含んでいる.しかし生命を失う者も後遺症に悩む者も著しく少なくなりつつあることは事実である.そこで今日の外傷に,昼夜の別なく身をもつて取り組んでいる外科医の経験を伺い,明日の治療への示唆を求めて本特集は企画された.いま通読するに,斬新な診療の現況が到る処で明示されているのみならず,明日の治療に対しても力強い助言が与えられている.いずれも辛酸をなめ尽し,体験を基になされた尊い論著である.心に残る記録のなかから,主として初療をめぐる2,3を取りあげながら,感慨をまとめてみたい.
 すべての救急担当医は,慎重・迅速・積極・的確・確実などを自覚し,きびしく自縛している現実が痛いほどに感じられる."Wait and Seeの許されない"(和田寿郎),とくに"初療は最終結果と直接結びついている"(諸橋政樻)ということがあらためて強く印象づけられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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