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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻8号

1971年08月発行

特集 今日の外傷—外傷患者の初診と初療

Ⅳ.胸部外傷 最近の興味ある胸部外傷症例

丸太材による胸部貫通創

著者: 木下博12

所属機関: 1日本医科大学第2外科 2栃木県田沼町立田沼病院外科

ページ範囲:P.1257 - P.1259

文献概要

 患者は19歳男,端午の節句,5月5日の早朝,ダンプカーを運転中,居眠りして,路傍の農家の庭にとび込んだ.ちようど,そこに横に立てかけてあつた鯉のぼりの丸太竿の尖端が車のフロントガラスを突き破り,ハンドルをくぐりぬけて,運転席の患者の右胸部を貫通して車は止つた.
 医師が現場に駆けつけた時,(第2図)のように,患者は丸太に串刺しになつたまま運転台で宙づりになつて意識を失つていた.脈拍は微弱であるが,外部に出血は全然なく,また,突き貫けた丸太の尖端には血痕さえ付着していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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