文献詳細
特集 今日の外傷—外傷患者の初診と初療
Ⅴ.腹部外傷
文献概要
はじめに
肝外傷は腹部臓器損傷の約20%28)をしめるにすぎないが,肝の局所解剖学的ならびに臓器の特質上その処置には他の臓器とはことなつた多くの問題がある.
最近,交通災害の増加にともなつて本症は急激に増加する傾向にあるが,早期診断の困難性,損傷の重症性,手術手技の特殊性などからその治療成績は改善されたとはいえ,必ずしも満足すべきものではなく,依然として死亡率は高い.
肝外傷は腹部臓器損傷の約20%28)をしめるにすぎないが,肝の局所解剖学的ならびに臓器の特質上その処置には他の臓器とはことなつた多くの問題がある.
最近,交通災害の増加にともなつて本症は急激に増加する傾向にあるが,早期診断の困難性,損傷の重症性,手術手技の特殊性などからその治療成績は改善されたとはいえ,必ずしも満足すべきものではなく,依然として死亡率は高い.
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