icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻8号

1971年08月発行

特集 今日の外傷—外傷患者の初診と初療

Ⅴ.腹部外傷

膵損傷の診断と手術方法—自験例を中心として

著者: 佐藤寿雄1 斉藤洋一1 松野正紀1 芳賀紀夫1

所属機関: 1東北大学医学部第一外科教室

ページ範囲:P.1281 - P.1287

文献概要

はじめに
 膵臓は解剖学的に後腹膜腔にあつて諸臓器に被われているため,膵損傷の頻度は比較的少なく,一般に腹部外傷の1〜3%といわれている1).しかし,膵損傷の際には他臓器の合併損傷を伴うことも多いため,その死亡率は高く,また診断や治療面でも困難を伴うことが少なくない.近年,交通事故や産業事故の増加と相まつて,膵損傷も増加しており,比較的救急患者の少ない著者らの大学病院においても過去10年間に10例の膵損傷を経験している.今回はこれらの自験例を中心として,本症における問題点の2,3について言及してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら