文献詳細
特集 上腹部痛—誤りやすい疾患の診療
上腹部痛を主訴とする急性腹症—特発性食道破裂,腸間膜血管閉塞症,腹部大動脈瘤破裂,解離性大動脈瘤
著者: 梅園明12 竹内成之3
所属機関: 1済生会宇都宮病院外科 2慶応義塾大学外科 3慶応義塾大学心臓血管外科
ページ範囲:P.1461 - P.1466
文献概要
特発性食道破裂,腸間膜血管閉塞症,腹部大動脈瘤破裂,解離性大動脈瘤などはいずれも比較的まれな疾患であり,このためにとかく急性腹症を診断する場合にこれらの存在性が念頭より去り,診断を誤り,適切な治療を失することが少なくない.
これらの疾患の知識と存在性を認識していることにより正しい診断を下すことが可能であると思われる.
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